2020年08月
2020年08月31日 05:32
8月も今日で最後。例年なら夏休みシーズンに合わせたチャーター便の帰国便が多く設定される時季であるが、今年は航空需要そのものが減ってしまっている。チャーター便といえば、我が国のエアラインもかつてはチャーター専門の子会社を持っていた。ANAはワールドエアチャーター(WAC)、JALはジャパンエアチャーター(JAZ)がそれに当たるが、それらも2000年代前半までには姿を消し、チャーター専門のエアラインは消滅した。それからしばらくしてHISがチャーター専門のエアラインを設立すると発表したのも記憶に新しい。ただし、タイに本社を置き、クルーも外国人クルーが中心で、我が国のエアラインではまったくない。アジアアトランティックエアラインズ(AAA)の社名の通り、チャーター便なのでアジアでもヨーロッパでも文字通り世界中どこへでも運航することを想定していたようだが、実際にはアジア圏内での運航しかなかったようで。。。2015年にICAOがタイの航空会社に対して安全性に問題があるとして、国交省もタイのエアラインに対して規制を強化。チャーター便の運航ができなくなったことで経営が悪化し、会社は2018年に破産している。普段はバンコクをベースにして、シーズンにはセントレアや広島などにも飛来したが、どうも巡り合わせが悪くなかなかきれいに撮影できないまま終わってしまったのは残念。こちらは2号機だったHS-AACで、2019年に抹消されているが、現在はアメリカのプロバスケットボールチーム「ヒューストンロケッツ」が選手移動用としてN625HRで登録している。ビジネス機らしいカラーリングになっている写真がネットに出ているが、機体がアクティブなのかは不明で。。。
2020年08月30日 06:07
2020年08月29日 06:46
話は前後してしまうが、JA8977の他にJA8985も今月13日に離日している。こちらはアンカレッジを経由してビクタービルへ向かっていて、同じく部品取り/解体となる模様。JA8985はJASとの統合前のJAL時代から飛んでた機体で、何度か特別塗装にも抜擢された経歴がある。映画「怪物くん」とコラボした「怪物くんジェット」。撮影データを探してみたが、2011年秋から4か月間だけの就航だったこともあり写真はこれだけ。その後、東京ディズニーランドの30周年記念で登場した「ハピネスエクスプレス」にもJA8985がアサインされ、JA772Jとともに約1年運航されていた。それからすぐに「サムライブルー応援ジェット」にもアサインされ、2014年夏まで半年間飛んでいた。古い機材というイメージがない777だが、確実に世代交代が始まっていて、ノーマルだからと言ってスルーせずに撮れるときにしっかり撮っておかなくては。。。事実、このJA8985もノーマルな姿の写真がなく、日ごろから「まともに」カメラを向けていなければと痛感している。
2020年08月28日 05:59
2020年08月23日 16:05
2020年08月22日 06:18
振り返れば野球チームとコラボしたのは「ファイターズジェット」だけではなく、阪神タイガースとコラボした「タイガースジェット」も記憶に新しい。3代目まで登場し、神戸では支援機材までタイガースとコラボしていた。まともに撮影したのは夜の神戸でバルブ撮影したときだけ。なかなか神戸に足を向けていなかったのでしょうがないといえばしょうがない。初代「タイガースジェット」は未撮影で終わってしまい、3代目はバルブ撮影のみ。2代目は…と思ったら、那覇でポートサイドだけ無理矢理撮ったものがあった。次便の乗り継ぎ待ちのときにターミナル内から撮ったものだが、アングルは微妙だし、ガラス越しだし、燃料車は邪魔になってしまうし。。。
2020年08月21日 06:11
2020年08月20日 13:28
2020年08月19日 06:23
阪神高速を使えば我が家から神戸空港までは1時間ちょっとで行けるのだが、撮影ポイントがデッキしかないといっても過言ではないし、そのデッキからは光線が良くない。これが神戸に足を向けない理由なのだが、先日はスカイマークの「当たり」を撮っておかなければと思い朝から車を走らせていた。まだ撮っていなかった「ヴィッセルジェット」が目的だったが、去年5月には登場していたので、いかに神戸に行っていないかが分かる。午前中、朝早い時間帯のほうが条件は良いはずで、朝から陽が高いのでデッキからでも何とか使える写真は撮ることができた。これだけ撮って撤収したが、久しぶりの神戸もなかなか面白い。平日ならばヘリにも動きがあるはずなので、神戸にもまともに足を向けなくては。
2020年08月15日 18:01
需要減が続き過剰となっている機体が長期ステイする事態になってしばらく経つが、今日は久しぶりに関空へ行ってみると1番スポットにANAのトリプルセブンがいた。キャビンの窓はシェードが下され、R2ドアの下にあるStatic Port(静圧孔)にはシールが貼られていたので、しばらくはここで長期ステイとなるはず。過去には数か月ステイしていた機体のピトー管に虫が入り、ピトー管が詰まってエアスピードが測れなくなった事例もあるので、機体にある「穴」の処理は不可欠。普段はヨーロッパや北米路線で飛んでいる機材だが、就航できない状態はこれからも続きそう。特に国際線は、我が国だけでなく相手方の国の問題もあるので、、なかなか一筋縄ではいかないところ。一体いつまでこの状況が続くのだろうか。。。
2020年08月14日 07:01
話が前後してしまうが、我が国で飛んだ737クラシックについてもうひとつ。2002年8月に就航したスカイネット・アジア航空(現ソラシドエア)では12機の737-400が導入され、2014年の秋まで飛んでいた。アップしたのは2013年に熊本で撮ったもの。これまでの我が国のエアラインはなかったトロピカルな塗装。宮崎をベースに東京へ飛んでいて、関西にはほとんど姿を見せていなかったこともあってカメラを向けた記憶がそれほど多くないのも事実。神戸に就航したのは2013年になってからで、その神戸にはあまり足を向けないので撮っていないのも無理はない。写真のJA737Fはもともとチャイナエアラインで飛んでいた元B-18675で、その後、台湾空軍を経て2000年にHL7593のレジでアシアナでも飛んでいた過去がある。退役後はSF化され、HA-FATのレジでハンガリーのFarnair Hangaryで飛んでいたようだが、わずか3か月後にはタイのK-Mile Airに移籍。HS-KMAのレジで現在も現役だという。
2020年08月13日 06:28
昨日の記事にある「とある機体」とはバイキングのことで、この日はエンジンランナップのためハンガーから出されていた。周知の通り、沖縄で飛んでいた機体で、定期便運休以降、使い道がないのかずっと八尾にいる。エンジンランナップをするためにたまに外に出てきているが、半年近くまったく飛ばない状況のようで。。。この日はJA201Dがエンジンランナップを10分ほど実施。その後すぐにハンガー内へ戻されている。この機体は2015年8月に粟国で滑走路を外れフェンスに突っ込むという事故を起こしているが、その後一旦抹消され、カナダで修理。2017年7月に再び登録。その際にカラーリングが変更され現在に至る。JA202Dとともに我が国唯一のDHC-6だが、他に使い道はないのだろうか。。。
2020年08月12日 06:18
この日の収穫は、今更ながら初撮影となったホンダジェットだった。第一航空のハンガーに入っている姿を何度か見ていたが、機材が置いてあったり、他の機体と被っていたりでなかなか綺麗に撮ることができず。この日は「とある機体」がハンガーから出ていたのでタイミングよくすっきりした姿をカメラに収めることができた。このアングルで見ると翼の上に配置されたエンジンがあまり目立たないが、何と言ってもホンダジェットの特徴はこのエンジン。恐らく、このOTWEM形態が実用化された航空機は世界初のはずだが、就航から大きな不具合がなく、さらにそのエンジンまでもがホンダの自社製品だというから驚く。航空機のスタイルとしては従来の姿を世襲している三菱のスペースジェット(旧MRJ)でさえ、トラブルが相次ぎ型式証明が取れていないというのに、航空機を初めて造ったホンダは優秀すぎるくらいの実績があり、同規模のビジネス機としては3年連続で世界一の販売機数となっている。
2020年08月11日 06:19
2020年08月10日 21:23
2020年08月09日 06:37
2020年08月08日 22:31
結局「スーパードルフィン」には最後まで特別塗装の機体が登場することはなかったが、JTAで飛んでいた737クラシックには何度も特別塗装機が登場した。その中でも最近の「ジンベエジェット」は機体全体を使ったもので、久しぶりに撮りたいと思わせる被写体だった。美ら海水族館とのコラボで登場した第1弾「ジンベエジェット」にはJA8939が選ばれ、沖縄だけでなく度々本土まで飛んできていたのも記憶に新しい。そして、初代の人気に押されて約1年後には「さくらジンベエ」が登場し、こちらも何度か撮ることができた。初代との色違い…と思えば、機首に桜がデザインされているが、これが「さくら」の由来。NG導入により、2018年に2機ともラインアウト。737クラシックによる「ジンベエジェット」は終了となった。
2020年08月07日 06:14
我が国におけるJALグループのJTAでも737-400を飛ばしていたが、自社発注の機体もいたので形式はB737-4Q3だった。JTAのフライトなのにJALの機材がアサインされていたり、コンフィギレーションの関係から本土へは飛んでこない機材もいたので、昔はあまり撮ることが少なかったようにも思える。こちらは岡山で撮ったJA8940。タグ車はJTAの旧塗装だが、アーク塗装よりもグレーに赤のストライプが入る旧塗装のほうがJALグループでありながら独立性が強かった時代を思い出させる。余談だが、2013年に退役したこのJA8940はその後SF化され、現在はN493SAとしてサザンエアで飛んでいる。調べてみると、JAL/JTAで飛んでいた737の中には貨物機に改修された機体も多く、このサイズの貨物機需要の多さが伺える。
2020年08月06日 21:24
我が国における737クラシックはもちろんJALでも飛ばしていた。-400型が7機導入され「フラワージェット」の愛称でそれぞれ花の名前が付けられていた。アーク塗装になると同時に愛称もなくなり、2004年までに全機JALエクスプレス(JEX/JC)へ移籍している。2011年秋に岡山で撮ったJA8998。たくさん飛んでいた「スーパードルフィン」とは対照的に、あまり見ることが少なかったせいかチャンスがあればまともにカメラを向けていたのがJALの737だったりする。アイブローにクラシックらしさを感じることができるが、ANAはこのアイブローを埋めたのに対してJALでは一貫してこのスタイルだった。JA8998は2018年末にストアされ、アメリカの企業が登録(N7371C)していたが、去年6月にエジプトのアル・マスリア・ユニバーサル航空へ移籍。SU-TCKのレジで飛んでいる。写真のJA8998はタイトルこそJALエクスプレスだが、この年の8月に日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)へ移籍していて、撮影時点ではすでにJTAの所属だったということを付け加えておく。コンフィギレーションではJAL時代にクラスJが設定されていて、JTA移管以降もそのまま使用された。
2020年08月05日 06:23
つい先日JA306Kが離日したばかりだが、昨日は最後の1機となっていたJA307Kが離日した。先の306Kと同じく午前中に羽田を離陸。EH5673のフライトナンバーで南通へ向かった。これで「スーパードルフィン」は完全引退。ANAのローカル線を支えた名機が姿を消した……と言いたいところだが、実はまだ1機残っているのを忘れてはならない。それが301Kで、我が国初の整備実習専用の機材としてANAが所有し、羽田に「常駐」している。もちろん営業便には入らないし、いずれ用途廃止となった際には国内でスクラップになる可能性が高いわけだが、調べてみるとかなりの頻度でトーイングされているようで、運が良ければまともに撮れるのだろうか。。。とは言え、営業便では我が国から737クラシックは完全に引退、またひとつ「過去の機体」が増えた。
2020年08月01日 13:37
先週、JA305Kが南通へフェリーされたばかりだが、水曜日には「スーパードルフィン」としてのラストフライトを飾ったJA306Kも南通へフェリーされた。フルカラーで、退役記念のステッカーもそのままだったようで、ネットに写真が出ている。だいぶ前、2013年に撮った写真があったのでアップしてみたが、この頃はいつでも見られる存在だったのが懐かしい。ちょうどこの頃にアイブローが埋められ、顔つきがスタイリッシュになった。こちらも伊丹で撮ったものだが、奥に見えるNGと見比べると翼の違いがよく分かる。先に退役したJA307Kより先に離日したわけだが、これで残る「スーパードルフィン」は1機。今月中にはフェリーされ、クラシックが我が国から完全に姿を消すことになる。厳密に言えば、1機だけ残るのだが。。。